大阪のオバチャンの生態

がめつい、うるさい、化粧が濃い、世話焼き…
そんな「大阪のオバチャン」伝説の数々は日本中に知れ渡っている。
そのキャラはもはやブランド化してしまったくらい強烈なイメージである。
だが、それらのイメージも誇張されていたり、そもそも前提からして違っていることが多々ある。
こういうのばかりが大阪のオバチャンではないという例をいくつか紹介していこう。


◆大阪のオバチャンがメディアに露出する一例
静岡県CMの「大阪のオバチャン」

「大阪は、オレオレ詐欺の被害、めっちゃ少ないんやでえ!」
「そうや、さすが大阪や!静岡県の人も気ィつけや!すぐにお金を振り込めっちゅう電話!アレ詐欺やで!」
「詐欺やで!」
「詐欺やでー」

大阪と東京の中間地点の静岡県が県内で放映したオレオレ詐欺への注意を呼びかけるテレビCM。15秒のCMに詰め込まんばかりの早口で大阪のオバチャン3名が猛烈にまくしたてる。
実は全国でも大阪府がオレオレ詐欺(今は振り込め詐欺と言うけど)の被害件数が全国平均より少ないデータを示しており、犯罪先進国大阪の防犯意識の高さを裏付けているのだが…
このCMに難色を示したのが太田房江大阪府知事。
府職員をわざわざ静岡まで出向かせて大阪のイメージダウンになるからこんなCM流さんといてと懇願するが、当のCM出演したオバチャン軍団に逆に抗議されてしまう。
オバチャンに「なんでやねん!」「イメージアップやないか!」「公費使ってなに静岡まで行っとんねん!」とこっぴどく一喝された大阪府。
泣く泣く白旗を揚げ、晴れてオバチャン達は静岡県CMにレギュラー出演することとなった。
ちなみにこのCMは静岡県のサイトで動画を見ることが出来る
第二弾の伊豆観光PR編も公開されているので見たい方はこちらにどうぞ
静岡県といえば、牧之原あたりを境に東は関東圏なので、東京メディアの電波をモロに食らっておりこういうイメージの方が大阪らしい!ってことになるのでしょう。ですがこれが平均的な大阪のおばちゃん像ではありません。
静岡は関東でも東海でもない独立国家しぞーか県です。(主食は茶と静岡おでん)


◆大阪のオバチャンがゲーム化される一例
ゲーム"桃太郎電鉄"に出てくる「大阪のオバチャン」
ハドソン「桃太郎電鉄12 西日本編もありまっせー!」公式サイト
テレビゲームでは息の長いシリーズのハドソン「桃太郎電鉄」の12作目には西日本バージョンが用意されているが、目的地が大阪に決まり、到着した場合は貧乏神の代わりに「大阪のおばちゃん」が出てきて、色々と要らぬお節介を焼いてプレイヤーの邪魔をするのである。
帰り際には「ネギ焼きおごってや~ほなさいなら」と台詞を残しババチャリにまたがって去っていくのだ。当然ながら平均的な大阪のおばちゃん像とはかけ離れています。
大阪のおばちゃんが乗るババチャリに必須装備である、傘差し装置「さすべえ」と「引ったくり防止カバー」がついていない点で失格。
◆大阪のオバチャンと間違われる一例
奈良県平群町の騒音おばさん

「お前それで平気なんか!?近所の奥さん撮って、隠れてまで!それ夜な夜な見てんのか!?あ”ー!」

この人もキョーレツ過ぎますが…生まれは富山県らしいです。なので大阪のオバチャンではないです。
住まいの生駒郡平群町は奈良県でも限りなく大阪寄りです。
◆大阪のオバチャンの生態
ではどんなものが大阪のオバチャンなのか、私の大阪暮らし(港区)の経験を元に書いてみた。とはいえこれも個人の感想でしかない。より実像を求めるならあなたもどこかの大阪人と仲良くなって、大阪暮らしの体験談を根掘り葉掘り聞いてみることをお勧めする。
ここで言う「オバチャン」とは、市営住宅や文化住宅で生活しているフツーの庶民のことを指す。大屋政子のおばちゃまのようなブルジョアなイメージではないのであらかじめご了承願いたい。


大阪のオバチャンが乗る愛車には「さすべえ」「ひったくり防止カバー」
傘差し器具「さすべえ」は雨の日でも自転車での移動を楽にするための必須アイテム。メーカーは複数あるらしく写真のものは「さすべえ」とは違う傘差し器具のようだ。
さすべえ詳細
「ひったくり防止カバー」は、大阪のオバチャンをひったくりの魔の手から救う必殺アイテム。ひったくりが国技の大阪民国。あなたのバッグや買い物袋を守るために大活躍。
一番よく見かけるのは大阪府警が配布している「安」マークの入った濃紺色のカバー。今では防犯意識も高まり、普及率はかなりのものである。
大阪府警 ひったくりに遭わないために
また、普通の柄では飽き足らない人にはタイガース柄の防犯ネットも城東署にて450円で販売されている模様。
大阪のオバチャンの大部分は何らかの新興宗教に入っている
大阪のオバチャンの元気の源は旦那と過ごす夜ばかりではない。むしろ日常生活の大部分を占めていると思われる「新興宗教」との関わりだ。
法華経、キリスト、他宗派、何でもあり。大阪は人種のるつぼだが宗教のるつぼでもある。中でも目立つのは創価学会と立正佼成会の二大法華経系新興宗教団体であるが、両者の宗教団体はご存知の方もいるだろうが激しく対立している。
両者は同じお題目を唱えるのだが若干違いがあり、南無妙法蓮華経の読経の速度が速いのが学会、ゆっくりめなのが佼成会である。(→詳細
市営住宅に出入りした方なら心当たりがあるだろうが、お題目の読経が聞こえてきたり線香の匂いが漂ってきたり。実に大阪の下町らしい風景なのである。
特に市営住宅の住人には学会員が多く、一度市営住宅の住人になってしまうと選挙のときは必ず公明党の誰々さんをお願いしますと電話がかかるわ、座談会に誘われるわで気を緩めているとたちまち日常生活に支障をきたす。かといって角が立つようなことをすると即座に村八分にされるので要注意。
どちらかというと学会員系のオバチャンの方が世話焼きで人付き合いも積極的なのだがその裏返しもきつく、日ごろの恩にほだされてしまい知らぬ間に人ん家の敷居を気安く跨がれるようになるのは考え物である。大阪の下町で付かず離れずの付き合いを努めるのは大変である。
また、どこの宗教団体でも共通するのはオバチャン達の社交場としての機能であり、ご利益のための信仰はその次くらいかも知れない。その証拠にどこの宗教団体の施設に行っても一番ハッスルしてるのがオバチャン達である。信仰はあくまでグリコのおまけであり主食は井戸端会議でストレス発散をすることだ。もっともこんな事を言ったら怒られそうだがw戦後日本は特殊な宗教観をもった国だ。
また、朝早くに地下鉄などに乗ると大勢のオバチャン軍団に出くわすことがあるが、あれは新興宗教の行事で参拝するオバチャン達と見て十中八九間違いはなかろう。宗教がオバチャン達を動かすパワーは並大抵のものではないのである。
◆つくられた「大阪のオバチャン像」
大阪のオバチャン”専門プロダクション「みかん山プロ」とは

時折テレビを賑わす「大阪のオバチャン」。テレビ番組で大阪人の生態が放送されると大概ネタに挙げられるこれらのオバチャン達の存在。やはり「仕込み」である。
実は大阪には「大阪のオバチャン」専門の芸能プロが存在する。
その名も「みかん山プロダクション」。岸和田市に本拠を置く、オバチャンによるオバチャンのための芸能プロ。テレビで出てくる「大阪のオバチャン」の多くが、決して”天然素材”などではなく実はみかん山プロの”養殖もの”であることを頭に入れておかなくては成らない。

例えば先程例に挙げた「静岡県CM」のオバチャン3人組。あれも「みかん山」のタレントである。
静岡インターネット放送局 BBスタジオしずおか/テレビCM

そして、テレビ東京「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」で出てきた「大阪のおばちゃんはなぜヒョウ柄を着るの?」という疑問で大阪の街中に現れたオバチャンも「みかん山」。

この番組の例では、あたかも街角で拾った素人である風に演出しているということが2chマスコミ板などでツッコミを入れられている。
【テレビ東京】大阪のおばちゃん、やらせ疑惑
「さんまのからくり」のサラリーマンカラオケも全部仕込みだしテレビとはハナからそのような体質を抱えているものだが。
他にもテレビ朝日「小倉智昭の特命調査隊・国民は怒っているぞ!血税バラまき真相SP」で大阪ダメポツアーもどきをやった時にますだおかだと一緒に同行したオバチャン三人組もやはり「みかん山」のタレントだった。
このように、テレビによる大阪への過剰に誇張したイメージ演出がますますコテコテに固定化して、大阪はネタ都市として日本中の笑い者にされていくことであろう。悲しむべきは、その作られたイメージを大阪人自らが演じてしまっている事だ。
「みかん山」ではないが、尼崎市某所の商店街の名物「タイガースおばちゃん」も見逃せない。

こうして「大阪のおばちゃん」は神格化されていくのだ。

投稿者: 大阪民国案内人

ああそうや!また大阪か!悪かったな!