大阪人のマナー

他地方からもとやかく言われる大阪人のマナーについて検証するとともに、元大阪人である私から見た大阪の実情を交えて解説する。
当然、大阪人のマナーは良いか悪いか、と言われたら「悪い」と答えるしかあるまい。しかしこれも地域差がある。
公共マナーを語るには「割れ窓理論」を抜きでは語れない。あらゆる犯罪、ルール違反を犯しやすい空気がその場所その場所で出来上がっているか否か、それによってマナーの悪い地域とそうでもない地域がはっきり分かれるからだ。


だがそれをこんなページで網羅するほど暇もないので大雑把にマナーの悪い地域を指すと、以下のようになる。

大阪市内でもマナーが悪いと思われる地域
賃貸物件・マンション・公営住宅が多く匿名性が高く、住民の流出入が激しい地域。
低所得の労働者世帯が多いため、家庭教育が希薄になり、なお教育意識も薄く、全体的に規範意識に欠ける。
あと私の出身地である大阪市港区の西部も、公共マナーの悪い地域だと感じている。
港区はもと港湾労働者の街。特に年長者のマナーが悪い。
次にジャンル別のマナー違反について箇条書きでまとめてみよう。
◆大阪人の交通マナーについて


駐車違反を指摘されても開き直りの阪国人。

【自動車編】
大阪で有名なのが「めいわく駐車」。昔のCMで、御堂筋と思しき街頭で駐車違反の取締りを受けて逆にキレるオバハンの映像があったが、あのイメージだろう。だが2006年6月より路上駐車の取り締まりが強化されたのを受けて、繁華街での路上駐車はもはや大阪名物ではなくなった。
一方で、市街地ではない住宅地においては、現在でも公道に堂々と止めている車両が目立つ。
地域によっては公共駐車場整備が遅れており、事実上駐車が黙認されている場所もある。
個人でも世帯内に高齢者・身体障害者・知的障害者が居る場合や、事業車両でも介護・福祉目的で使われる車両は、警察に「駐車禁止除外指定車標章」の交付申請を行い(→詳細)認められれば、駐車違反の取り締まり対象から除外されることになり、事実上公道を駐車場にしてもお咎めなしとなる。
大阪市内は高齢者・身体障害者・知的障害者の割合がとても多く、そのぶん福祉車両なども多い。
逆にこの制度を利用して、福祉車両でもない私用車に除外標章を置いて不正に道路上を駐車場にしていた某保険会社の社員が逮捕されたケースもある。(→記事
とりわけ大阪市でバイクの駐車場は民間、公共ともにほとんどないため、駐車場所に困ったバイクが取り締まり対象外となる公園内や歩道上に駐車するケースが多い。それに対して京都市などではバイク専用の公共駐車場が整備されていて、大阪市では対策が遅れているとの報道もあった。
その他、窓からのゴミのポイ捨てが非常に多い。
阪神高速の道路上では暴走DQNVIPカーを目撃する(特に夜間に多い)
踏み切り手前の一時停止はほとんど守られていない。減速はするが一時停止まで行かずに発進する車が多い。
他地方から大阪に車で来た場合、律儀に一時停止しようとすると後ろの車におかまを掘られるかも知れない。
【自転車・歩行者編】
大阪では自動車よりも歩行者の交通マナーが悪いと思う。
歩行者は赤信号でも車が来ないことが分かれば当たり前のように横断する。
暴走チャリンコ多し。歩道の人ごみを減速もせず掻き分けながら突っ走る自転車も多く見かける。自転車と歩行者の区分けがされている道路でも関係なく歩行者専用道を走る自転車がいる。
ましてや車道を時速4~50キロで暴走する高校生のチャリンコもたまに居る。それは車にはねられた私の友人でした。
昔よりかなり改善されたが、駅前の駐輪場に止めずに路上駐輪をする自転車が非常に多い。主に駅周辺に指定されている「自転車放置禁止区域」に止めると、時々行政が自転車・原付の撤去に乗り出す。
撤去された自転車・バイクは市内各所の保管場で一ヶ月間保管されている。
大阪市の場合、保管料は自転車2500円、ミニバイク4000円。(→詳細)事実上の罰金扱い。
このように自転車放置対策に行政が厳しい処置を行っているが、近年ホームセンターやリサイクル自転車店の普及で自転車の値段が大幅に下がっていることもあり、撤去されたらそれっきり諦めて次の自転車を買うという事も出来るので、行政の取締りもどこまで通用しているか疑問である。
◆大阪人のゴミ出しマナーについて
<大阪市にゴミ指定袋はない>
現在、大部分の自治体では、ゴミ収集で指定袋を使用している。
大規模な政令指定都市では指定袋の導入が難しいため、大阪市でも指定袋はないが、京都市では2006年10月から指定袋の導入が始まっている。
また、指定袋がない場合でも、半透明で中身が見えるゴミ袋に入れるように言われている場合がほとんどだが、大阪市内でも一部地域では未だに中身の見えない黒や青の袋に可燃物、不燃物まぜこぜにして勝手に放り込んでもお咎めなしという状態が続いている。


大阪市の一般的なゴミ出しに使われる袋

西成釜ヶ崎の一般的なゴミ出し風景

◆なぜか大阪市だけ無くならない「街頭ゴミ箱」
<政令指定都市では「街頭ゴミ箱」は無くなる動き…しかし大阪市は>
大阪市民のゴミへの意識は低く、そのことは2004年度の14政令指定都市の中でも最も人口当たりのゴミ排出量が多いというデータで裏付けられている。一日一人当たりのゴミ総排出量の最多は大阪市の1732グラム、最少は広島市の1010グラム。
(参考:札幌市作成:政令指定都市の施策一覧表(平成16年度)
なお、行政が積極的に市民に対してゴミ出しマナーの改善を呼びかけることをしないのにはいくつか理由がある。
フンデルトヴァッサーデザインでおなじみの609億円ゴミ処理場「大阪市環境事業局舞洲工場」など、大阪市の所有するゴミ処理場は高性能の焼却機能を持っており、ダイオキシンを発生させずに高温焼却することができる。
あと、大阪市内で忘れてはならないのが街頭ゴミ箱の存在。
市内の至る所、市バスの停留所前や交差点などに、街頭ゴミ箱が置かれている。
その数およそ5000個。年間の維持管理費に2億2000万円掛けているという。
人民網日文版:街頭ごみ箱、なぜか関西は健在 全国では撤去進む
街頭ゴミ箱を設置する大阪市の言い分は「ポイ捨てが多いから、せめてゴミ箱に捨てて」とのことだが、逆にこのことが「街にゴミを捨てる」という行為を常態化させている気がしてならない。タバコの吸殻、空き缶、コンビニで買い食いしたものの食い散らかし、相変わらず大阪市内ではとても目立つ。「ゴミは家に持ち帰る」事を常識として根付かせることができなければ、ゴミは減ることはないだろう。
もっとも、これらの街頭ゴミ箱5000個のごみを回収する仕事は大阪市環境事業局の職員26人が回収に当たっている。
東京はテロ対策で、行政はおろか私鉄・JR各社に至るまで街頭ゴミ箱を徹底的に撤去しているし、他の政令都市においてもゴミ箱撤去の動きは高まっている。実際に行政コストを抑えることもでき、「ゴミは持ち帰る」という習慣を根付かせる一石二鳥の効果を生み出しているが、大阪では逆にゴミ収集職員の数を増やしている。
特定住民に弱腰の行政、とりわけ環境事業局職員の仕事を減らすのが惜しいようである。
大阪民国はゴミ後進国でもある。
◆大阪の喫煙マナーについて


喫煙者とホームレスの「大阪市役所市民ロビー」

大阪市の路上喫煙禁止条例PR用キャラクター「アカンずきん」

<大阪民国は分煙後進国>
大阪では残念ながら喫煙者のマナーも悪い。大昔は電車の車内までもが喫煙スペースとなっていたが、さすがに現在ではそういうこともない。
しかし路上での歩きタバコ、飲食店、駅構内、至る所で場所柄を弁えず一服する人間は多く、副流煙にやられる可能性も高い。
「健康増進法」の施行など、全国的に喫煙マナーの意識向上の流れがある中でも大阪市では遅れに遅れている。さらに分煙への意識も低く、特に最も喫煙マナーの啓発をするべき行政機関、大阪市役所の市民ロビーや食堂の中が喫煙OKとなっていることを見ても、大阪民国が分煙後進国なのは明らかである。
また、タバコの火を消さず捨てる者もおり、時折街頭ゴミ箱が炎上することもある。全国的に動きが広がっている中、街頭ゴミ箱の撤去も受動喫煙対策も行わない、それが大阪民国クオリティ。
ようやく大阪市でも遅まきながら路上喫煙禁止区域を設け、違反者に過料を徴収する制度を導入する計画(→詳細)があり、2007年3月の制定を目指している。しかし過料が1000円というのは、先に路上喫煙禁止区域を設けている名古屋市や東京都千代田区の2000円と比べると全くの腰砕けである。
やはり大阪市は後進的と言わざるを得ない。

投稿者: 大阪民国案内人

ああそうや!また大阪か!悪かったな!