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テニスでおなじみ靱公園
バラ会議でホームレス強制排除の巻

靱(うつぼ)公園は西区靱本町にある、東西に800メートルもある細長い公園。園内には国際競技にも使える豪華テニス場「靱テニスセンター」がある。

平成18年1月17日、阪神大震災から11年を迎えるこの日の午後1時、この時間を迎えるまでに、大阪市は市内の大阪城公園と靱(うつぼ)公園に生活する38人の野宿生活者に今すぐ公園から退去するように最後警告を突きつけた。

読売新聞:大阪市がホームレス38人に撤去命令、公園工事で

靱(うつぼ)公園。トラロープが張られた向こうにホームレスのテントが。[写真mhlr氏提供]
ここには20軒のテントが建てられているが、20日ごろには退去しないホームレスを追い出すために強制撤去に着手する模様。工事の施工担当には「大阪市ゆとりとみどり振興局」の名前が書いてある。一見バカっぽい名前だが大阪市内の公園整備などを行っている局。

そして造園関連公共事業を巡り「官製談合」が発覚。ゆとりとみどり振興局の幹部が逮捕される事態になった。 蓋を開けてみれば大阪府同和建設協会に所属する12社だけを組み合わせて受注を取らせその他の業者を締め出していたという呆れた実態が。

読売新聞:大阪市官製談合、12社以外は締め出し

ホームレスへの強制立ち退きが行われた西区の靱(うつぼ)公園。[写真mhlr氏提供]
2003年12月に天王寺公園の「青空カラオケ」が大阪市によって強制撤去されたのは記憶に新しいが、あの人通りの多い場所で堂々と公道を占拠して自営業をしていたずぶとい人々とは違って、大多数のホームレスは自立したくても出来ない状況でその日その日を細々と生きる。

靱公園新設工事と書かれた看板。施工担当には「大阪市ゆとりとみどり振興局」の名前が。[写真mhlr氏提供]
好きでこの場所に居るのではない。あの阪神大震災で自宅を失ってホームレスになった人もいるのだ。

ただ、こうした自立の難しい人々に支給するべき生活保護を、大阪市の場合は他の政令都市と比べて難癖をつけて「住所がなければダメ」ということで病院か施設に入らなければ支給できない決まりにしている。

全国シェア1割、市民の25人に1人が生活保護を受けるダメポ都市大阪市でこれ以上受給世帯を増やしたくない事情があるにせよ、その裏ではおかしな利権も渦巻いているし、魑魅魍魎の世界だ。

全国の生活保護運用の実態についてはこちらのページが詳しいので参照されたし。とにかく、制度に極端な不均衡が起きていることだけは間違いない。一方では生活保護の金でパチンコをやるような奴もザラにいるんだから。

ホームレス支援団体「釜ヶ崎パトロールの会」の発行する「釜パト通信」。[写真mhlr氏提供]



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