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市営の無料渡船「天保山渡船場」

大阪観光初心者にはあまり知られていないが、天保山とユニバーサルスタジオジャパンは安治川を挟んだすぐ向かいにある。

海遊館とUSJを両方巡りたい場合に、両側を行き来できる有料の観光渡船などもあるが、ちょっと変わった交通手段として、市営の無料渡船があることをご存知だろうか。「天保山渡船場」というが、これはUSJや海遊館が出来る以前からずっと運行されていた。

此花区桜島と天保山を昼間30分に一往復、通勤時間帯は15分に一往復する。
もちろん地元の港湾労働者の通勤の足として使われていたものだが、USJがオープンしてからは、スタジオ内で働く外国人スタッフ(アメリカ人と思うけど)の通勤にも使われるようになった。外国人スタッフ専用のマンション寮が港区側にあるのだ。

だから、渡船で待合中には仕事仲間であるアメリカ人同士が「ハーイ」とか挨拶を交わしてすれ違う光景に出くわしたりする不思議な場所である。

渡船場待合室、此花区側

対岸には海遊館などが見える。

船は動き出すと対岸までおよそ2分弱もあれば到着する。

結構大きな船が行き来する中をこの小さな渡船で進むのでなかなか迫力があったりして面白いかも知れない。有料渡船の「キャプテンライン」ならUSJ前から海遊館前までアクセスするので便利だが、こちらの市営渡船は無論観光客向けではないため、此花区側の乗船口からUSJ入口まで15分くらい歩く羽目になるので、時間に余裕のない観光客にはお勧めできなかったりする。

港区側乗船口

真上には阪神高速湾岸線・天保山大橋


USJ前のホテル群。夜はライトアップが綺麗である。
ユニバーサルスタジオ前のホテル群が天保山側からでもよく見えるのがわかる。

ところで、ダメポツアー的視点だと、あっちの岸壁が中途半端に階段などが整備されているのが気になる。何か遊歩道らしきものを作ろうとしたのだろうか。どうせまた税金無駄遣いの大阪市の話である。

築港赤レンガ前、舞洲緑地、南港の咲洲運河、「なにわの海の時空館」の岸壁、誰も人が居ないのにやたら綺麗に遊歩道だけが整備されている場所が目立つ。

そんな無駄な投資をするならUSJと港区側の間に「第二安治川トンネル」の一つくらい掘れただろうと、また港区民の地域エゴ全開で言ってみたりするわけなのである。

海遊館〜USJまで鉄道を使うとえらく遠回りしてしまうが、渡船という交通手段が存在することはなかなか思いつかないだろう。市営渡船というのも大阪ならではである。


天保山側乗船口。自転車の持込も可能です。

時刻表、昼間は30分に1本。都会らしくないのんびりさ。

渡船のドアは自動になっている。職員が2〜3人乗り込む。

船の操縦などを行うスタッフも全員大阪市港湾局の職員。

波飛沫を挙げながら天保山大橋の下をくぐる。


ちなみに天保山岸壁にはもう一つ定期航路が存在して、高松、小豆島、徳島などに高速船が就航されていたのだが、それがいつの間にやら廃止されていた。

明石海峡大橋が出来て、需要が無くなったのだろう。大阪天保山から徳島港を結ぶ「徳島高速船」の存在は昔から知っていて、親戚に徳島の人間も居たので、この高速船で大阪に来ていたことも聞いていて、一日の船便が少なかったり船がえらい揺れたり、まあ色々大変そうに思えたが、明石海峡大橋が全てを変えてしまったようで。

今でも岸壁には屋根付きの乗船口が置かれたままだが、そこはホームレスのねぐらとして使われていた。こんなとこにもホームレス?!といった感じだが。

魚でも釣って食っているのだろうか。
潮風を浴びながらホームレスライフなんてなかなかワイルドな暮らしっぷりである。

元高速船の乗船口はホームレスに占拠されていた。

高速船待合室建物は取り壊されず廃墟のまま。
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