2006年09月30日
関空、国際物流相次ぎ拡充
日経:関空、国際物流相次ぎ拡充─全日空が上海便を来月増便、日本貨物航空などは荷さばき倉庫設置(9月29日)
貨物便の増便や荷さばき施設の拡充など国際物流拠点として関西国際空港の機能を強化する動きが広がっている。全日本空輸が10月から上海便を増便、伊カーゴイタリア(ミラノ)も11月から上海経由ミラノ便を就航する。空港島内では来春までに日本貨物航空など3社が荷さばき倉庫の運用を相次いで始める。出荷から納入までのリードタイム短縮を狙う家電各社のデジタル家電用電子部品などの航空貨物が拡大しているのに対応する。
全日空が日本郵政公社などと共同出資した航空貨物便のANA&JPエクスプレス(東京・港)は現在、関空発午前3―4時台の深夜貨物便を週2便運航している。日中航空交渉で発着枠の拡大が見込めることにより、10月末から週5便以上に増便する。日本初就航となる貨物便専門のカーゴイタリアも11月中旬から上海経由ミラノ便を週3便運航する。
関西国際空港では旅客・貨物合計で週711便が運航しているが、貨物便は週135便で約2割を占める。中国方面は計171便で貨物は45便。需要低迷でロサンゼルスなど北米向けの旅客便の撤退が相次ぐ中、中国方面の貨物便は関空会社にとって便数確保のけん引役となりつつある。
貨物便の増便に合わせるように、空港島内では荷さばき倉庫の新規供用が相次いでいる。10月中にDHLと日本貨物航空、来年5月には郵船航空サービスが専用の施設を開く。2004年の日本航空から今夏までに荷さばき倉庫は5施設が稼働。面積でみると来春には3割増の約20万平方メートルに拡大する。
空港島内で大型の荷さばき施設を整備することで、フォワーダー(貨物混載業者)などは内陸の物流センターなどで貨物を積み直すことなく、工場から直接集荷。飛行機の形状に合わせて積み込み作業ができるようになり「リードタイム短縮を望む荷主の要請に応えやすくなる」(関空会社)。
騒音の影響が少ない海上空港の関空は深夜時間帯に発着できることもあって貨物便が集まっている。全日空は8月から物流業者や関空会社などと協力し既存の上海便2便で荷物の集荷時間を2―3時間遅らせる実験を行っている。夕方遅くに工場を出荷しても翌日には現地の組み立て拠点に着くことができるようにする狙い。
現地の通関手続きなどに問題がないことが確認できれば、10月末の増便後から貨物の集荷締め切り時間の延長を本格的に導入する。
投稿者 nakano-shima : 2006年09月30日 00:51
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