2006年08月15日
地銀、貸出金増
日経:関西地銀、貸出金が15年ぶり高い伸び─4―6月に6%、経営改善で積極化(8月12日)
関西の地方銀行の貸し出しが好調だ。11日まとまった12行の2006年4―6月期業績によれば、6月末の貸出金残高は前年同期比6%増の21兆6172億円。前年比の伸び率では15年ぶりの高水準となった。不良債権処理がようやく峠を越えたことで、本業の貸し出しを積極化している。資金需要の回復も追い風となっている。
関西アーバン銀行は前年同期比16%の大幅増となり、過去最高の伸び率となった。医療機関や卸・小売り向けなどが好調だった。滋賀県や大阪府など他府県への出店に力を入れた京都銀行は新規出店地区の融資が伸び7%増。住宅ローンに力を入れている泉州銀行も7%増となるなど、11行が貸出金残高を伸ばした。単月ベースの前年比伸び率は6%増となった1991年5月と並ぶ水準となった。「金融機関の経営が改善したことで、リスクを取る動きが活発化している」(日銀大阪支店の鮫島正大支店長)
一方、不良債権処理の遅れが目立つ紀陽ホールディングス(HD)の貸出金残高は前年同期比1%減の2兆117億円だった。貸し出しが好調な銀行でも都銀や信用金庫も交えた競争の激化で利回りが低下しており、「融資の伸びがそのまま収益に反映されない」(滋賀銀行)状況になっている。
貸し出しに次ぐ収益の柱となった投資信託は、全体の預かり資産残高が39%増の1兆6419億円。外国債券や国内株式などに分散投資する商品が好調で、みなと銀行は同商品を600億円分以上売り上げた。最も残高の多い近畿大阪銀行は22%増の3177億円となった。池田、びわこ、但馬の各行も残高を70%以上伸ばした。
全体の不良債権残高は前年同期比19%減の7878億円となった。5%減にとどまった紀陽HDを除けば、32%減の近畿大阪銀行など大幅に処理を進めた銀行が目立った。
一方、業績面では全体の最終利益は9%減の360億円にとどまった。3月の日銀の量的緩和解除を境に金利が上昇を始めており、保有している債券の価格低下に苦しむ銀行が多かった。
関西アーバン銀行は国債など債券の利益が前年同期比で19億円減少し、保有債券の見直しに取り組んだ池田銀行では138億円の売却損が出た。このため各行の最終利益を見ると増益が6行、減益が6行と半々だった。
投稿者 nakano-shima : 2006年08月15日 22:30
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